2022年07月03日
写研と言うと、
当社の仕事である、
組版・DTPのフォント及び関連機器のメーカー。
いろいろお世話になってきた会社です。
当社も過去、写研からフォントや出力機を購入しました。
なかなか当時購入した機械の写真がネットに残ってないのですが、
このような機器です。
当時2000万円以上したと思います。
周辺機器などもあわせて3000万円以上投じての購入。
私は20代で個人営業したが、
銀行も購入代金を融資してくれました。
当時はバブル。
この機器購入以外にも銀行からは家を買いませんか?
5000万円位なら無担保で融資します!
とよく営業に来たのを思い出します。
当時は不動産は値上がりする一方で、
値下がりするなどあり得ない。
みんなそう思っていた時代だったので、
基本いくらでも貸してくれました。
ちなみに、当時の事件で、
尾上 縫(おのうえ ぬい)というお婆さんがおりました。
不動産業等を営んでいましたが、
この方がバブル絶頂期に
銀行から1兆2000億円の融資を受けていたというのは有名な話し。
今では個人でこれだけの借金をするというのは
考えられないことですが、
当時はこのお婆さんに融資をするために、
毎朝、何社もの銀行営業マンが、
事務所の前で順番待ちをしていたという話しです。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
話しは戻って。。
その写研がガンとしてHPを作成してなかったのですが、
なんと昨年3月にサイトが作られてました。
おめでとう御座います!
ただ、HPを見てみるととても簡素なサイト
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
沿⾰
1924年 石井茂吉、森澤信夫⽒と邦⽂写真植字機の特許を出願
1925年 写真植字機試作第一号機発表
1926年 写真植字機研究所を創設
1936年 ⽯井式写真植字機の販売を開始
1950年 株式会社写真植字機研究所を設⽴し石井茂吉が社長就任
1952年 石井茂吉「諸橋大漢和」原字制作開始 「藍綬褒章」受章
1956年 電算写植機「SAPTON」開発開始
1960年 石井茂吉「諸橋大漢和」書体完成 「菊池寛賞」受賞
1963年 ⽯井茂吉逝去、⽯井裕⼦社⻑就任
1965年 電算写植機「SAPTON-N」発表
1970年 第1回⽯井賞創作タイプフェイスコンテスト開催
1972年 株式会社写研に社名変更 第1回「漢字読み書き大会」開催
1983年 石井裕子「藍綬褒章」受章
1985年 つくば万博に写研ブースを出展
1988年 レンタルフォントパック販売開始
1991年 「漢字読み書き大会」20回開催で幕、翌年から「日本語と遊ぼう会」へ
1996年 多書体対応のレンタルフォントパック「Nパック」販売開始
2004年 「文字の生態圏カレンダー」で石井裕子と杉浦康平氏が連名で
「佐藤敬之輔賞」受賞
2018年 ⽯井裕⼦逝去、南村員哉社⻑就任
2020年 南村員哉会⻑就任、笠原義隆社⻑就任
埼⽟⼯場を取り壊し、跡地を大手食品スーパー・株式会社ヤオコーへ賃貸開始
2021年 株式会社モリサワとのOpenTypeフォント共同事業を発表
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
とのことです。
転機は2018年の石井さんの逝去でしょうか?
今までその意思でサイトも作らなかったと思いますが、
昨年からの情報で、写研がフォントを公開するという話しがあります。
2024年から順次発売していくようです。
モリサワとの共同開発とのことですが、
モリサワのパスポートの中に組み入れられるのでしょうか。
あるいはパスポート2とか別形態での課金になるのか、
興味津々ですが、
今は基本的に使われなくなった写研フォント
公開されれば、モリサワ書体と併用されつつ、
10年後は写研フォント一色という世の中になっていく
可能性も大いにあるかと。。
なんと言っても写研フォントのデザインは素晴らしい。
デザイナーであれば、
写研フォントをガンガン使用してくると思われます。
●●●●●●●●●●●●●●●●●● ビジネス書、実用書 ページ物の組版制作は フレックスアートへ ご連絡くださいませm(__)m 代表者のひとこと
●●●●●●●●●●●●●●●●●●