VXASTAR(ベクサスター)

2022年10月13日

もう20年ちょっと前に少し話題になったソフト

写研からWIN・MACにDTPが切り替わる時期に

発売されていた組版ソフト

特徴は、写研で作られたデータをそのまま

WIN・MACにコンバートして組版出来るという

当時としては画期的なソフト

当社も当時1本80万円もするソフトを3本導入しました。

Xecys(ジーサイス)という会社が開発・販売していましたが、

その1〜2年、QuarkXPressという組版ソフトが台頭し、

またその1〜2年後には、InDesign が出始め、

今ではInDesignが組版の標準ソフトとなりました。

その聡明期にはEDICOLORという組版ソフトも。

思い起こすと、写研がなぜ衰退してしまったのか。

関東域を制覇していた組版ソフトなのに。

ひとえに営業方法かと。

ハードとフォントを切り分けられなかった。

恐らくフォントを公開したら、

コピーも出回り売上げが立たなくなるという不信感の気が。

実際はモリサワフォントが写研に変わって

スタンダードとなったように、フォントの公開は必然だったかと。

ゲームソフトもコピー版など沢山でまわり、いまでも多々。

そういう時代を乗り越えた企業が覇権を取っています。

その後に浸透していったQuarkXPressもスタンダードと

なれずに衰退していった原因は?

QuarkXPressはストレスなくサクサク動くのが

とても重宝されましたが、一方で仕上がり状態が画面で確認出来ず、

InDesignは重いものの、仕上がりが画面でみれるので、

簡単なものなら1日じっくり勉強すれば曲がりなりにも

組めてしまうという取っつき安さの差のように思います。

InDesignの変遷を見てみると、

  •      InDesign Ver. 1.0 :1999年8月31日 発売
  •      InDesign Ver. 1.0J:2001年1月26日
  •      InDesign Ver. 1.5 :2001年4月1日
  •      InDesign Ver. 2.0:2002年1月
  •      InDesign CS1  PageMakerエディション:2003年10月
  •      InDesign CS2:2005年5月
  •      InDesign CS3:2007年4月
  •      InDesign CS4:2008年12月
  •      InDesign CS5:2010年5月
  •      InDesign CS5.5:2011年5月
  •      InDesign CS6:2012年5月
  •      InDesign CC:2013年6月
  •      InDesign CC 2014:2014年6月
  •      InDesign CC 2015:2015年6月
  •      InDesign CC 2017:2016年11月
  •      InDesign CC 2018.1: 2017年10月
  •      InDesign CC 2019:2018年10月
  •      InDesign 2020:2019年11月
  •      InDesign 2021:2020年10月
  •      InDesign 2022:2021年10月

ページメーカーもありましたね。

やはりソフトの軽さよりも重くても作成のしやすさが、

広く受け入れられたのかと思います。

そしてアドビの強みは

イラストレーター、フォトショップも開発していて、

インデザインへの取り込みの親和性、操作性の共通化なども

広く受け入れられた結果かと。

PDFが電子文書のフォーマットとして

スタンダードとなってきたのも大きかったと。

これから5年後、10年後どう組版ソフトが進化していくのか、

もう組版ソフトとしては、ほぼ完成の域になってきた感じがします。

ここからは高度なことが更に簡単にできる機能。

そのヒントのひとつが、Google Tensor G2

ボケたりブレたりした写真をクリアにしてくれる

「Photo Unblur」という機能。

G2以前にもいくつかのソフトが。

ボケている写真をどうやってクリアにするのか?

謎ですが、このような熟練したプロでも出来ない処理が

簡単に出来る、あれもこれも。

そんなDTPの世界がいずれ開けるのかもしれません。

      
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